きみと1番目の恋

世界中に届くような大きな声で
叫びたかった。
きみの事が好きなんだと。

翼「郁人くんって結構強引ですよね。
踏み入れられたくない領域にも
ズカズカと足踏み入れてきて
散々掻き回して自由で羨ましくて
劣等感とか感じちゃったりして...
でも、恐ろしいほどに人の気持ち
理解してるし、欲しい言葉...
いっつもかけてくれるし...
その言葉に確かに救われて...
あの笑顔に何度も助けられて...
優しくて...いつでも甘えたくなる。」

マスター「だったら、若宮さんの
その気持ちを...」

翼「だけど、甘えたくない。
優しい郁人くんに
甘えてばっかの私じゃ嫌だ。
でも...どうしよう...。どうして?
私...、郁人くんの事...
めちゃくちゃ好きだ。」

きっと、お酒のせいではない。
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