きみと1番目の恋
風邪を引いた時、お粥を作ってくれた。
体調が悪い時、気遣ってくれた。
周りから見れば最低な関係
だったのかもしれないけど
私にとっては最高の関係だった。
沢山、泣いた。沢山、傷付いた。
その辛さに耐えられなくて
別れを選んだけど、今になって
思い知ったんだ。
私はどんな人が相手だって
1番にはなれないんだ。
相手が既婚者じゃなくても。
決して、幸せにはなれない。
短いはずのエレベーターの時間が
とてつもなく長く感じた。
翼「部屋。なるべく早く
探して出て行くから。
見つかったら連絡する。
それまでは番号消さないでね。」
これ以上、一緒にいると
涙が流れてしまいそうだったから
わざと素っ気ない態度を取った。