きみと1番目の恋

ああ、まただ。
また、私は郁人くんの言葉に
救われている。

郁人「俺ね、実はかなり
不器用な人間なんだ。
大切なものを2つ同時に
持つ事なんて出来なくてさ
オマケに俺はかなり嫉妬深くて
子供にばかり構う翼さんを見たら
きっとその子供に嫉妬してたよ。」

雲一つない青空のような言葉が
また私を救ってくれた。

翼「...どうして?
こんな役立たずの私に
優しい言葉をかけられるの?」

郁人「翼さんがいてくれれば
他に何もいらないから。
大丈夫だよ、翼さん。
俺たち2人ならきっと大丈夫。
辛い事を乗り越えた先は
楽しい事ばかりなんだよ。」
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