きみと1番目の恋
訂正箇所のシールを片手に
商品開発部へ戻ると
休憩室から後輩達の
様々な不満が聞こえてくる。
菜穂「大体、何で私達まで
残業しなきゃならないんですか?
元はと言えば、若宮さんの
確認ミスと宣伝部のミスでしょ。」
社員「若宮さんって他人の迷惑とか
考えない人だよね。」
菜穂「こっちだって用事くらい
あるんですけど。」
分かってる。全ての責任は私にある。
これは私のミスなんだ。
訂正箇所のシールをデスクにしまい
作り笑顔で休憩室の扉を開ける。