テレビの感想文
灯にやめなよ、と言われるチカラ。
この「おせっかい」、なかなか加減が難しい。「優しさ」は、それが時と場合によっては「しなくていいこと」になってしまうことがある。

脚本家の遊川和彦さんは、『家政婦のミタ』の脚本を書いた方。
人間の嫌なところ、ダメなところを描くのが上手な脚本家さんだと私は思っていて、きっと今回も、そういうダークサイドを見せられ、視聴者が「はあ……」と心が重くなるようなシーンがあるんじゃないかと思っていた。

けど、第1話は、なんだか違う。ほんわかとした空気が漂っている。
チカラの家庭は、とても暖かくて楽しそうだし。

今回はほんわかした感じなのかな? と思っていたら、ドラマが始まって33分、いきなりその予想は壊される。

チカラが、隣の家の木次家に入ったとき、かすかに感じた「違和感」。チカラが父親と会話しているとき、その後ろにいた母親と好美ちゃんが二人で寄り添い合い、何か怖がっているように見えたこと。

好美ちゃん父親の怒鳴り声が、壁の向こうから聞こえてきた。
< 2,159 / 3,709 >

この作品をシェア

pagetop