テレビの感想文
パソコンに向かってキーボードをたたいているノブさん。
「ノブさん! 冷蔵庫の鶏もも肉使った? ふだんなにも料理しないのに」とシロさんに言われても、ずっと背を向けたまま、無言のノブさん。
今日、料理で使うから、鶏もも肉使わないでって言ったよね? と少し怒った口調のシロさんに、「そんなの聞いてない」。
ここでやっとシロさんのほうに顔を向け、
ノブさんは
「だいたい、食費の半分は俺も払ってるんだ。自分もカネ出してる食材を食うのになんでいちいち、おまえの許可をとらないといけねぇの?」
それに対し、口を閉ざすシロさん。
「あと俺、もう腹いっぱいだからメシいらねえよ」
とどめの一言が。
そして、現在のシーンに戻ってくると、シロさんの眼が少しうるんでいる。傷ついたことを思いだしたんでしょう。
ふと、洗濯機の排水ポンプと、部屋の片隅に賢二がたたんでいた2人分の洗濯物を見つめ、
(ああ……、そうか、俺、いま幸せなんだ)
(あいつ、全っ然タイプじゃないんだけどな)
「鶏もも、2枚使ってやるか」と微笑むシロさん。
「ノブさん! 冷蔵庫の鶏もも肉使った? ふだんなにも料理しないのに」とシロさんに言われても、ずっと背を向けたまま、無言のノブさん。
今日、料理で使うから、鶏もも肉使わないでって言ったよね? と少し怒った口調のシロさんに、「そんなの聞いてない」。
ここでやっとシロさんのほうに顔を向け、
ノブさんは
「だいたい、食費の半分は俺も払ってるんだ。自分もカネ出してる食材を食うのになんでいちいち、おまえの許可をとらないといけねぇの?」
それに対し、口を閉ざすシロさん。
「あと俺、もう腹いっぱいだからメシいらねえよ」
とどめの一言が。
そして、現在のシーンに戻ってくると、シロさんの眼が少しうるんでいる。傷ついたことを思いだしたんでしょう。
ふと、洗濯機の排水ポンプと、部屋の片隅に賢二がたたんでいた2人分の洗濯物を見つめ、
(ああ……、そうか、俺、いま幸せなんだ)
(あいつ、全っ然タイプじゃないんだけどな)
「鶏もも、2枚使ってやるか」と微笑むシロさん。