テレビの感想文
施設に通って13か月のアキさん（25歳）。本人に知らされずに実家が売りに出されていたことがショックだったらしい。アキさんにとっての実家は、心のよりどころでもあった。

急に書置きを残し、いなくなってしまった。

２週間経てば、施設のルールで退寮になる。

ケンタさん（32歳）は、妻の作ってくれたお弁当を食べる時間すら惜しんで、ギャンブルにのめりこんでいた。お弁当は、捨てていたという。

妻子に見捨てられるのでは。離婚届が来るかもしれない。そんな不安を抱えながら、１年が過ぎた。

回復のステップとして、自分の過去を振り返る。子どもの頃から思いだしてノートに書き、それを施設のスタッフに１対１で話す。

ケンタさんの子どもの頃は、両親の不仲、依存症の母、暴力をふるう父など、壮絶なものだった。
家庭環境のせいでこうなった、と、そのせいにはしたくない。でも、自分の見たくない部分と向き合わなければならないのがつらい。



2025年、６月。
いなくなったアキさんを、ケンタさんたちが見かけたという。

アキさんは、「別の依存症回復センターに通っているようです」とナレーションが。投げ出したわけではなく、あきらめずに頑張っていることがわかった。
< 3,628 / 3,703 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop