エスポワール~私と御曹司~
御曹司は何も言わずに
じっと私の事を見つめていた。
恥ずかしくてドキドキして
耐えきれなくなって
私は布団を被った。
希「帰らないの?」
望「帰らない。」
希「どうして?」
望「今日はここに泊まる事にした。」
希「嫌だよ。帰って。」
その言葉を最後に部屋は
静寂に包まれた。
しばらくすると、病室のドアを
開く音が聞こえる。
ーガチャ
本当に可愛げのない女。
本当はそばにいて欲しいくせに
素直になれない。
御曹司がいなくなった部屋は
何だかとても広く感じた。
ベットから起き上がった私は
ため息をつく。