エスポワール~私と御曹司~
希「ネガティブな事は
考えない主義だったのに
悪い事ばっかり考えて...
何かさ、思っちゃうんだよね。
私が希って名前じゃなかったら
私と御曹司は会っても
いないんだなーって。」
響「どうゆう事?」
希「ほら、前に話したでしょ?
たまたま履歴書で見つけた
私の名前が希だったから選んだって
御曹司が言ってたって。
私が履歴書を送ってなかったら...
私の名前が違ったら...
出会う事もなかったし
付き合う事もなかった。
私じゃなくても良かったのかなって。
違う子でも良かったんじゃないかって
思っちゃうんだよね。」
響「でも、出会って恋をした事に
自信は持ってもいいと思う。」
希「え?」
響「実際の所、向こうが藍原の事
どう思ってるかは知らないけど
その人の事を好きになった
自分には自信を持ってもいいと思う。
で、藍原が頑張ったから向こうも
藍原の事を好きになった。
誰でもいいのなら、見せかけだけの
恋人でいいのなら、わざわざ
雨の中待たないんじゃない?」