エスポワール~私と御曹司~
だけど、突然、御曹司は
立ち上がるとどこかへ向かって
歩いて行った。
しばらくして戻ってくると
まだお肉を食べている私の手を止めた。
望「行こう。」
希「どうしてですか?
まだ、お肉。残ってますよ?」
望「あんたが食べたい物は
これじゃない。」
本当にこの人はどこまで
私の心を読めば気が済むのだろう。
でも、目の前のお肉には
何の罪もない。
そもそも、それは私のワガママで
お兄ちゃんに言われてお店を
決めてくれた御曹司に
何の落ち度もない訳で何も
御曹司が気にする事はない。
希「そんな事ないです。」
私の返答を聞いた御曹司は
少し困ったような表情を浮かべた。