ワケあり同士による華麗なる政略結婚

そんな父の言葉に思わず立ち上がり、声を上げた。















「私は離婚致しませんっ、、！！！！！」




突然な私の行動と発言に、皆驚いてポカンとしている。


無理もない。








こんな事、生まれて初めてだ。


でも体が勝手に動いてしまった。














「お義父様、お義母様、誠也さん。私にチャンスを下さい、、。今更ムシが良すぎるかもしれませんが、嫁として、妻としての務めをさせて下さい。お願い致しますっ、、、！！！」



そう叫んで深々と頭を下げた。




今まで何も考えず、ノウノウと生きていた自分が恥ずかしい。











何が家族の為だ。




そんなの私の自己満だった。


私が結婚した所為で更に立場が危うくなっているなんて知りもしないでいい気なもんだ。











一度顔を上げ彼の方に向き直り、もう一度頭を下げた。



「誠也さんっ、、！！お願いしますっ！！！もし努力しても会社や誠也さんにご迷惑を掛けてしまったのならば、その時はきちんと別れます。ですから私に妻としての役目をさせて下さい！！！！お願い、、します、、、！」