ワケあり同士による華麗なる政略結婚


一方、彼との結婚生活も別居婚をしていたあの頃とは比べモノにならないほどで夫婦で過ごす時間が増えた。


相変わらず仕事に追われる彼だが、日付が変わる頃までには帰宅してくれ彼に食事を振る舞う機会が格段に増えた。






朝も出勤時間が少し遅くなり、時間に余裕が出来たお陰でコーヒーだけではなく軽めの朝食も食べてくれる。

彼が朝食を食べている間にお弁当を作り、それを玄関先で彼を見送る際に渡すと嫌な顔をせずにそれを受け取ってくれる。





彼と関わらない生活が今では考えられないほどだ。

そんな普通の夫婦なら何気ない日常が私にとっては物凄い変化でそんな変化が嬉しくて、彼の事が好きな想いが日に日に大きくなっている。










その中でも1番の変化は、2人の自室とは別に新たに寝室を設けた事だろうか。


寝心地のいい上質なキングサイズのベットが届いた日は何事かと驚いてしまったが手を引かれ新しいベットが置かれた部屋に通されたその日から、、寝起きも共に過ごすようになった。


毎日のように抱かれる事はないが、彼と肌を重ねる回数は格段に増えた。



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