ワケあり同士による華麗なる政略結婚
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『美麗っ!!!!!』
凄まじい音に驚いてそちらに目を向けると資料室のドアが破壊されていて、そこには呼吸を乱した愛しき彼の姿。
幻でも見ているような感覚で彼に最後に一目会えたのが嬉しくて涙が留めなく溢れる。
目が合った瞬間、表情を酷く歪め大股でこちらへと近づいてくる彼。
覆いかぶさっていた男を乱暴に引き剥がし、床へと叩きつけた。
そして唸るように呟く。
『お前、、自分が何をしているのか分かっているのか?』
そう言って目の血走った彼が拳を振り上げたのが目に入って、これが幻でも夢でも無いと気づき声を上げる。
「誠也さんっ、、!駄目!!!!!!!」
その声に反応した彼が振り下ろす事を躊躇してこちらに視線を向けた。
初めて見る今にも泣きそうな彼の表情に胸が締め付けられる。
私の所為で彼が暴力を振るうなんて絶対に駄目。
こうやって息を切らして助けに来てくれた。
それが夫婦としての義務や世間体だったとしても、それだけでもう十分だから。