ワケあり同士による華麗なる政略結婚



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『行ってくる。、、今日の夜は行けそうか?無理なら俺だけの出席で構わないと親父も言っていた。お袋もその方がいいんじゃないかと言ってるしな。』



玄関で靴を履き終えると、鞄とお弁当を受け取りながら心配そうな表情を見せる彼。

























あの事件から早3年。






あの頃とは随分と私を取り巻く環境が変わった。



当時、彼の秘書であった澤村さんと事件を起こした男は未遂だったこともあり、警察には引き渡さずに自主退社という形で会社を去った。







幸いにも少しだけ恐怖は残るものの男性恐怖症は再発せず、元の生活に戻りつつあった矢先に発覚した妊娠。

それからすぐさま働いていたエステサロンを辞め、専業主婦に。









悪阻が重く昔から身体が弱かった事もあり入院を余儀なくされたが、毎日のように病室へ遊びに来てくれるマコちゃんとそんなマコちゃんと競うように会いに来てくれる多忙な筈の彼。

2人の間に何があったのかは知らないが、言い合いをしながらもとても楽しそうにしている2人を見る限り、気が合うようだ。








それから彼の献身的な支えもあり、無事に私によく似た元気な男の子を出産した。


周りの人からの愛情を一身に受け、今では少しヤンチャな2歳児だ。








それから丁度1年前、お義父様である社長が第一線から離れ会長へと退き、それと同時に彼が社長へと就任した。


若くしての代替わりだったが、周囲からの反対は一切なく満場一致での就任となった。

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