執事の君に愛されて……
身をよじる私ーーーー。

壁に優しく大きな手が添えられた。

「上書きに、甘い唇をご堪能下さいっ!」


いきなりの敬語の後。

不意をつかれたような、激しい耳への愛撫。

これがーーーー零の"独占欲"?


なら、私はーーーー。

「あんっ!
ダメっ、そんなにしたら私ーーーー!!」


耳へのキスだけで、逝っちゃう。


ビクンーーーー!!

身体に力が入らない。

「マジ、可愛すぎ」


貴方の呟きは聞こえない。

意識を手放してしまったから。

甘くて優しい、時に強引な私の執事様は。

"独占欲が、半端ない!"ーーーー!!

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