執事の君に愛されて……
私の先輩は、伊織 俊(イオリ シュン)先輩と言うらしい。

最初は、お茶汲みだけでいいらしく……。
みんなに美味しいお茶や、つまみを提供するのが私達の仕事らしい。

お茶の準備の最中ーー狭い空間にいる零を見た。

「いつも、隣の居て暇じゃない?
いいよ、休憩してきても」

早く側にいる執事を、どうにか、したいと。

ただ、思ってた。

「マイ様は」
マイが、気になるのかな?
今ここにいないマイを気にする、私の執事。

「マイの様子を見に行ってくれる?」
早く、執事を追い出したかった。

ずっとベッタリじゃ気疲れするんだもん。

だけどーーー。


「わたしは、萌お嬢様の執事です。
萌様の近くに居たい……」


甘い甘い言葉を、平気で言うなんて……
やっぱり、この執事好きになれない。

かっこいいし、モテそうだし、ついでに遊んでそう。

私は、ムッ、とした。

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