私の好きな人
……はじめてだ
こんな密着するの……
どうしよ…
嬉しいを通り超えて
感動してる
「良平…っあの…」
「藤くん!やっぱり彩月と仲良しなんだね!」
「いいなぁ…幼馴染みなんて彩月が羨ましい!」
良平に対して黄色い声が飛ぶ中
私の声は呆気なくかき消された
私たちを抜いて教室に入ろうとする良平だが、とりまきに囲まれて中々うまく進めずにいる
「今日も藤くんと転校生見に来たの!」
「…転校生?」
「そう!もうみんなで目の保養にきました!」
「みんな…」
バチっと良平と目が合う
違う違う!
私は転校生なんか興味ないし!
勘違いされたら…
「そう!ここにいる、みーんな目の保養中!」
「へー」
私から視線を外し素っ気ない返事をした良平は教室へと入って行った
「あー…行っちゃったぁ」
「ヤバいよ…ちょーカッコイイ!」
「何気に話せたし!」
「声も良いよねぇ!」
なんか……
良平の顔が怖かった…?
っていうか
私は転校生なんか見に来てないし!
どうしよ…
良平に勘違いされてたら…嫌だ…
ただでさえ好きなこと伝えられてないし、気付いてもないし、興味もないだろうし…
それなのに
なんか、こんなの嫌だな
「彩月ー、さっきの何ー?」
「見ててこっちが赤面だわ」
「…彩月?」
「おーい」
自分のクラスまでの帰り中
もう私のテンションは下がりきっていた
放課後になり、支度中
なんだか今日の授業は全く覚えてない
なぜだろ…
良平に好かれたいのに
全くダメだ
好かれたいのに…
マイナスなことばっかりだ
こんなに好きなのに