【完】李寵妃恋譚―この世界、君と共に―
第八章 滅宵の忘却




消えし、記憶。


幾千の記憶、


縁、


ひとつの唄とす。


別れしもの、


遠き日の想ひ。


懐かしき想い、


消えたもの。


忘するな、


その想ひは、宝玉なり。


愛せ、人の子らよ。


光を宿したり。



【宵始伝―未来―より】
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