誰も読まなかった青春小説、「青い風のような貴公子たち」
男の悲哀をじっと噛みしめながらほうじ茶を飲んでいた時、一枚のハガキが舞い込んだ。
合格通知である。飛び上がってタカシは喜んだ。
「それ見よ、大学だ。諸君、今日、只今より受験地獄から解放された。我々の前途は開かれたのだ。我々の未来は明るい。人生よ、青春よ、万歳、万歳!!」
ひとりタカシは演説をぶつときゃつと叫んで階下に降りて行った。
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