あの時からずっと、君は俺の好きな人。
「じゃ、また明日ね」


水野くんが軽く私に手を振りながら言う。

ーーまあ、いいか。明日また会えるんだし。


「うん、明日ね!」


私が元気よく言うと、水野くんは軽く会釈をして、退店した。

するとすぐに売り場にいたなっちゃんが私の方へ寄ってきた。


「あれー、もう帰っちゃったの? もっといてもらえばよかったのに」

「いいのいいの。カレーパン買いに来ただけなんだから」

「ふーん……つまんないの」


何を期待してたんだこのいい大人は。私はなっちゃんをジト目で見る。

「ーーでも、安心ね」

「え? 何が?」

「修学旅行。大阪だし、新幹線だから、藍行けるのかな?って思ってたの。恐い思いをするな行って欲しくないけど、高校生の修学旅行は一生に1度だから、やっぱり行っていい思い出を作って欲しいって思ってたの」
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