君と見つける、恋の思い出
こっこは真っ直ぐな目で俺に訴えてきた。
そしてそれを言って満足したのか、帰っていった。
……言い逃げか。
叶花の分まで生きる、か……
叶花はきっと、そんなことは望んでない。
俺たちの死も望んでないんだろうが。
自分に与えられた人生。
誰かのために使うなんて、してほしくないってところか。
俺がそうしてきたから。
俺たちに自由に生きてほしい。
叶花なら、そう思うだろう。
大丈夫。
俺にはあいつがいる。
先輩に彼女、こっこがいる。
叶花。
俺、ちゃんと生きるよ。
叶花の思い、届いたから。
俺は朝日に照らされた川を眺めながら、心の中でそう言った。
そして自宅に戻り、叶花が作ったアルバムを一冊ずつ、ゆっくりと見た。
写真一枚一枚に、叶花らしいコメントが添えられていた。
綺麗だとか、自分の目で見たいとか。
本当に些細なことばかりだったが、たしかに叶花の言葉だった。