冷たい幼なじみが好きなんです


二宮くんとは別のクラスで残念だった。

でも、人生そこまで運よくないよね。

それにわたしは、痩せて、太っているときよりは自分に自信を持てているけれど、まだまだ二宮くんに近づける自信なんてない。


……そうだ、二年の特進クラスに入ることができたら、二宮くんに告白しよう。

わたしはまだ入学したばかりだと言うのに、すでに一年後のことを見据えてその一学年を過ごした。


三学期期末テストの学年順位は──30位!!


やった……!!特進クラスだ……!!


よかった。もしかしたら、31位の人と1点差だったかもしれない。ほんとによかった……!!


そして………待ちに待った二年生となった。


二宮遥斗くんと同じクラス。


毎日、同じ教室にいるなんて……!!


はやく告白したい。この積もりに積もった気持ちを伝えたい………!


わたしは二宮くんに挨拶をしたり休み時間には話しかけたりして、精一杯仲良くなれるようにつとめた。


そして、口実をつけて一緒に下校して………公園の前で、勇気を出して告白した。


だけど………フラレてしまった。


自信………あったんだけどな。


毎日身だしなみは完璧にして、二宮くんの好きな小説も読んで………。

ダイエットも勉強も死ぬ気でがんばった。

だけど、頑張ったからといって………恋が叶うわけではないんだ。


悲しいけれど………これは、二宮くんが決めること。


仕方ないよね………。


そう思いながらも、それからわたしはかなり落ち込み、二宮くんの顔を見るのも辛くなってきた。

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