白馬の悪魔さま 【完】番外編追加
言い終わるよりも先に、椿社長が私の両手を掴んでベッドの上に押さえつけた。
「私はただ、昨日の愚痴を言っただけで」
降り注ぐ眼差しの熱さに視線を逸らすけど、心臓は落ち着く気配もなく、頬が滑稽なほど赤くなっていくのがわかる
「俺以外の男にチヤホヤされて嬉しかった?」
「そんなの嬉しいわけないです!」
「どうだか」
「本当です!どうしてそんなこと言うんですか?」
こんなのって、椿社長らしくない。
不満を現すように睨み見るけれど、男の表情は変わらない。
「そのセクハラや下ネタに、芙美はどう答えた?」
「え?」
「そいつらのふざけた質問に、どう答えたか聞いてる」
どうって言われても……。
「それは、上手く流すって言うか」
「上手くって?」
「“彼氏がいるので、ご想像にお任せします”的な」
「ご想像ね」
「……ダメでしたか?」
明らかに顔を顰めた椿社長に、一気に不安が募る。
私、怒らせた?
でも他にどう答えれば良かったのか、と考えを巡らそうとした時、さっきまで以上に不機嫌な男の声が降ってきた。
「私はただ、昨日の愚痴を言っただけで」
降り注ぐ眼差しの熱さに視線を逸らすけど、心臓は落ち着く気配もなく、頬が滑稽なほど赤くなっていくのがわかる
「俺以外の男にチヤホヤされて嬉しかった?」
「そんなの嬉しいわけないです!」
「どうだか」
「本当です!どうしてそんなこと言うんですか?」
こんなのって、椿社長らしくない。
不満を現すように睨み見るけれど、男の表情は変わらない。
「そのセクハラや下ネタに、芙美はどう答えた?」
「え?」
「そいつらのふざけた質問に、どう答えたか聞いてる」
どうって言われても……。
「それは、上手く流すって言うか」
「上手くって?」
「“彼氏がいるので、ご想像にお任せします”的な」
「ご想像ね」
「……ダメでしたか?」
明らかに顔を顰めた椿社長に、一気に不安が募る。
私、怒らせた?
でも他にどう答えれば良かったのか、と考えを巡らそうとした時、さっきまで以上に不機嫌な男の声が降ってきた。