消える僕の前に、君が現れたら。
2
レポートをだして直ぐに教室をでた。
担当の佐藤(さとう)先生には遅刻して入ってきたことがバレていた。
「隣、誰?彼女?」
「違います。今日初めましてですよ」
「珍しく授業中に表情筋が動いてたなって」
「…先生も奥さんと仲良く」
と、会話を適当に終わらせてきた。
今日病院に行こうと思って。
早めに行かないと混んだら嫌だから。
今日のは1、2限連チャンで入れてたから今は12時前くらい。
お昼にでもするか。
大学内のあまり人が来ないような喫茶店へ向かう。
たまにここで料理作らせてもらったりとか。
簡単なバイトを。
本格的にバイトしなよって言われたこともあるけど、病院あったり、不定期に調子悪くなったりするから、バイトは不向きだ。
ドアを開けると、ベルがチリンチリンと鳴る。
「よ、穂積さん。いらっしゃいませ」
「あ、今日は誰もいない」
入ると直ぐにバイトリーダーの成田遥人(なりた はると)が迎えてくれた。
遥人は同じ1年生だけど浪人してたから1個上。大学からの友達。
1人カウンター席に腰掛ける。
「んーと、カフェモカとカニのトマトソースパスタ。食べたい」
「いつものね、了解」
「今日午後から?」
「ううん、入れてない。サークルだけ」
なるほど、と思い水を口にする。
遥人は慣れた手つきでパスタを炒めていく。
「何で料理こんなに上手いのに彼女居ないんだろうね、俺」
自分で言うか。
確かに、1年生でバイトリーダーやってる程の上手さは保証するけど。
「最近は女子で料理男子とか流行ってそうだけど、違うんだ」
その時だった。
担当の佐藤(さとう)先生には遅刻して入ってきたことがバレていた。
「隣、誰?彼女?」
「違います。今日初めましてですよ」
「珍しく授業中に表情筋が動いてたなって」
「…先生も奥さんと仲良く」
と、会話を適当に終わらせてきた。
今日病院に行こうと思って。
早めに行かないと混んだら嫌だから。
今日のは1、2限連チャンで入れてたから今は12時前くらい。
お昼にでもするか。
大学内のあまり人が来ないような喫茶店へ向かう。
たまにここで料理作らせてもらったりとか。
簡単なバイトを。
本格的にバイトしなよって言われたこともあるけど、病院あったり、不定期に調子悪くなったりするから、バイトは不向きだ。
ドアを開けると、ベルがチリンチリンと鳴る。
「よ、穂積さん。いらっしゃいませ」
「あ、今日は誰もいない」
入ると直ぐにバイトリーダーの成田遥人(なりた はると)が迎えてくれた。
遥人は同じ1年生だけど浪人してたから1個上。大学からの友達。
1人カウンター席に腰掛ける。
「んーと、カフェモカとカニのトマトソースパスタ。食べたい」
「いつものね、了解」
「今日午後から?」
「ううん、入れてない。サークルだけ」
なるほど、と思い水を口にする。
遥人は慣れた手つきでパスタを炒めていく。
「何で料理こんなに上手いのに彼女居ないんだろうね、俺」
自分で言うか。
確かに、1年生でバイトリーダーやってる程の上手さは保証するけど。
「最近は女子で料理男子とか流行ってそうだけど、違うんだ」
その時だった。