からめる小指 ~愛し合う思い~
「ちぃ、次は音楽室だよ。」
はぁちゃんの呆れた声が屋上で聞こえる。
昼の弁当を一緒に食べ部活に顔を出して帰って来たら
まだクラスに帰ってなかったらしい。
一応、俺のところに探しに来たがいないと分かると屋上に上がって行った。
ウチの彼女は、最近よく寝てるみたいだ。
授業中に寝る訳ではないみたいだけど……
暇さえあれば寝てるみたいだ。
先日も樹に
「担任としては心配、友達としては……興味本意で聞くけど
…………ねぇ、ちぃちゃんって……妊娠してないよね??」と聞かれた。
もちろん、そんな行為は一切してないし………
アホな質問をする樹には、一発入れておいた。
やっぱりお母さんのことが………相当こたえたらしい。
あの後、結局泣きつかれて眠った尋をベットに運んだ。
泣き張らした目が痛々しくて………
その場から離れることが出来ず………朝まで側にいた。
朝目を覚ますといつもの調子に戻っていたが………
いつもと一緒でいられる訳がない。
心の中には……何とも言えない感情が残っているのだろう。
「樹、ちょっといい?」
放課後、俺は樹を誘って飲みに出掛けた。
いつも行く昔の仲間の居酒屋だ。
俺達二人を見ると……直ぐに奥の座敷を空けてくれた。
「わりぃ。」
俺と樹がゆっくり話せる空間だ。
「先ずは、乾杯。」
ビールを片手に明るい声を出す樹。
長い付き合いの樹には、俺が悩んでいることは直ぐに分かるのだろう。
「……………で、ちぃちゃんがどうしたの?」
「尋のことだとどうして分かる。」
「和君が悩むのって、ちぃちゃんのことくらいじゃない。
はぁちゃんだって気づいて心配してたよ。」
確かにそうだ。
以前の俺は、女のことどころか自分のことでさえ悩むことはなかった。
どうせ悩んでもしょうがないし、なるようにしかならないと
諦めることの方が多かった。
これは生い立ちのせいだろうけど……諦めるしか、生きる術がなかった。
それは、たとえ昔の仲間にでも同じで……。
だから、樹にしたら気になるのだろう。
はぁちゃんの呆れた声が屋上で聞こえる。
昼の弁当を一緒に食べ部活に顔を出して帰って来たら
まだクラスに帰ってなかったらしい。
一応、俺のところに探しに来たがいないと分かると屋上に上がって行った。
ウチの彼女は、最近よく寝てるみたいだ。
授業中に寝る訳ではないみたいだけど……
暇さえあれば寝てるみたいだ。
先日も樹に
「担任としては心配、友達としては……興味本意で聞くけど
…………ねぇ、ちぃちゃんって……妊娠してないよね??」と聞かれた。
もちろん、そんな行為は一切してないし………
アホな質問をする樹には、一発入れておいた。
やっぱりお母さんのことが………相当こたえたらしい。
あの後、結局泣きつかれて眠った尋をベットに運んだ。
泣き張らした目が痛々しくて………
その場から離れることが出来ず………朝まで側にいた。
朝目を覚ますといつもの調子に戻っていたが………
いつもと一緒でいられる訳がない。
心の中には……何とも言えない感情が残っているのだろう。
「樹、ちょっといい?」
放課後、俺は樹を誘って飲みに出掛けた。
いつも行く昔の仲間の居酒屋だ。
俺達二人を見ると……直ぐに奥の座敷を空けてくれた。
「わりぃ。」
俺と樹がゆっくり話せる空間だ。
「先ずは、乾杯。」
ビールを片手に明るい声を出す樹。
長い付き合いの樹には、俺が悩んでいることは直ぐに分かるのだろう。
「……………で、ちぃちゃんがどうしたの?」
「尋のことだとどうして分かる。」
「和君が悩むのって、ちぃちゃんのことくらいじゃない。
はぁちゃんだって気づいて心配してたよ。」
確かにそうだ。
以前の俺は、女のことどころか自分のことでさえ悩むことはなかった。
どうせ悩んでもしょうがないし、なるようにしかならないと
諦めることの方が多かった。
これは生い立ちのせいだろうけど……諦めるしか、生きる術がなかった。
それは、たとえ昔の仲間にでも同じで……。
だから、樹にしたら気になるのだろう。