桜の舞い散る頃

【貴女と一緒】

この2年いい上司として接して来た。そろそろ、本気で動かなくては、他の男に持って行かれるな。俺も我慢の限界だ。
「高梨君、今付き合っている人はいますか?」
沙耶は、危うくコーヒーを吹き出しそうになった。
「ゴホッ、ゴホッ、ヴーッ室長!急に何を言い出すんですか!また熱が上がって来たんですか!」
立花は、布巾を持って来てテーブルの上を拭く。
「あー、すいません。私が拭きます。」
「君のお陰で熱は下がったよ。二人で話す機会なんてなかなかないだろ。だから、この際自分の気持ちを君にきちんと伝えたかった。‥‥高梨沙耶さん、あなたが好きです。愛おしくて俺の腕の中に、閉じ込めてしまいたい。付き合って下さい。」
立花の告白にぼーぜんとして、ただ彼の目を見つめる。‥‥イケメン室長が私の事が好き。付き合って欲しい。‥‥頭の中が漠然として意味をとらえていない。
「えぇー!!ちょっ、ちょっ、ちょっと待って下さい!」
スーハー、スーハーと深呼吸をする。とりあえず落ち着こう。朝から心臓に悪い。落ち着くとこから気持ちを立て直そう。そうだそうしよう。沙耶は、残っていたコーヒーを一口飲んだ。
「室長、冗談ですよね‥‥。だって!室長なら選り取りみどり、選び放題じゃないですか!」
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