一姫ニブス。~世界で一番大嫌いな姉~
「理花!もうチャイムなるから早く行くよ!」
「あ、うん……!」
教科書を抱え、廊下から愛実が呼ぶ。
あれ…?
ないな…
なんで??
愛実や由香と仲直りをして1ヶ月が経った頃、
私の中で不思議なことが起こった。
「何探してるの?」
一度廊下へ出た愛実と由香が机の中を探る私に近づく。
「今日技術で使うカッターとボンドがなくて…
朝はあったはずなのにおかしいなぁ…」
「忘れてきたんじゃないの?カバンのなかは?」
そう言って由香が私のカバンの中を開ける。
「私、最近よく物なくすんだよね、
こないだも国語の教科書なくしたし、数字のノートとか下敷きとか、
でも次の日の朝にはちゃんと机に入ってるし…
おかしいよね?」
「そうだね、
下敷きは廊下に落ちてたし…、
もしかして誰がか理花の物取ってるのかなぁ!?」
焦る私に愛実が言う。
「えっ…でも誰が…なんで?」
「………さぁ…」