ONE〜想いは一つ〜
明日は休み。

ゆっくりしよう。
とりあえず、いつもの私に戻らないと。
私には、ハードルが高すぎる横暴王子の相手は…
私の周りにあんなタイプいなかったし、勤めていた病院にもあんなタイプいなかった。イケメンはいたけど、尊敬出来る先生ばっかりだった。

おかしい。

私がおかしいのか、あの横暴王子がおかしいのか。

ブンブンとりあえず首を振った。
私じゃないよね、あの横暴王子がおかしいんだよ。

うん。
そう。

夏帆、あんなのに気に入られてたから家出したんじゃないの?

そうよ!きっとそう!

うんうん、と一人納得しながら、自分の車に近づき、ドアに手をかけた…

「お疲れ」

ビクッ

「あ、お疲れ様でした」

反射的に挨拶した。
振り向いたその先に、(横暴)王子が立っていた。
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