ONE〜想いは一つ〜
しばらくして、中元先生から着信があったけれど、無視した。

何も話せない。

昨日の出来事。

どうしてあんな事になったのか…


家に着いてすぐにシャワーを浴びた。
そして、携帯の電源を落として私は、時間を忘れて眠った。





「ごめん、夏帆が好きなんだ」

「夏帆と同じか顔だから、優しくしてるんだろ」

「夏帆と付き合ってる…黙ってて悪かった」

夏帆夏帆…

「なんなのよっ!」

声を上げて、体を起こすとそこは自分の部屋だった。

「あはっ…夢か…」

なんて変な夢を見たんだろう。
学生の頃、同級生に言われた事、広樹さんから言われた事を夢に見るなんて…

「…、最悪。あんな昔の事なのに…」

ベッドから立ち上がると、冷蔵庫の中のビールを取って、勢いよく喉に流し込んだ。

どれくらい眠っていたのか、部屋の中は真っ暗だった。壁にかかっている時計を見ると11時を指していた。

「うそっ…そんなに寝てたの?」

夜勤明けで、そのまま10時間は寝ていたようどった。
まさかそんなに寝たと思っていなかった私は慌てて、携帯の電源を入れた。

留守電とメールが山のように入っていた。

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