エレディンの乙女と青龍の守護者
「こらこら、そんなに暴れると落ちてしまうぞ。
どこも痛みはしないんだな?」
頭の後ろに添えられた手がそっとその広い肩に
埋めるように支える。
胸いっぱいにウェルロイドの香りが入ってくる。
なぜかきゅー、、っと胸に染みていく。
「心配した、、」
「ごめんなさい、」
しょんぼりとより小さくなる華奢な肩を
ウェルロイドはしっかりと抱きしめる。
「こんなつもりではー、、」
ぽんぽんとされる背中のリズムが心地よく、
カティナはぽろぽろと溢すように話し出していた。
「ウェルロイド、貴方はいつも怪我をしていないかと心配してくれるのね。
まさか、こんなことになるなんてー、、」