エレディンの乙女と青龍の守護者
「何を?」
「もちろん、口づけです!」
「貴女も強引な、、」
「いえいえ!あの、
あの、無理やりなやり方は無しですよ?
今度はきちんと、」
「儀式に則って?」
「はい!お願いします。」
にこりと微笑む。
『先ほどまで泣いて逃げようとしていたのに、、
大粒の涙はどこへ行ったのか?
成されなかったことが乙女の気持ちに火をつけたのか?』
だが頬には確かに残る涙の筋を、ウェルロイドは拭き取ってやる。
「そうすれば成るのか?」