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そしてひまりは毎回、先生にやたらめったら質問をしていた。

もちろん数学についてではない。中西陸個人についてだ。

先生はそれがうざったかったらしい。ある日こんな話をした。

『授業の一番最後に復習テストをする。それで満点を取れたらお前の質問に一つ答えてやる。一問でも間違えたら質問は受けつけない。文句を言うなら、今後一切授業に関係ない質問には答えない』

と、こう言われればひまりに口答えする余地はない。

毎回必死に問いと戦って、満点を取れたら嬉々として質問をし、間違えたら一週間引きずる、というような日々に、今はなっている。