あなたが居なくなった日。
腑に落ちないでいる私に楓は更なる力説を解き始める。
「二回も言葉を交わしたんだよ?しかも物の貸し借りまでした。
他クラスなのにわざわざ会いにきてくれた。
お互いに名前も顔も知ってる。
友達になるのに他に条件なんている?」
友達になる条件か。
人見知りで友達なんて数える程もいない私には何て難しい問いかけだろう。
「でも友達になろうとも言われてないし」
友の問いかけがあまりにも難しすぎてこんなことしか言えない。
「ちょっと待った!それでいくと私も友達認識されてない?」