あなたが居なくなった日。
「え?そんなことない!楓は私の友達!むしろ親友!
だと、私は思ってるよ?」
ああ。
この子はなんて輝かしく笑うんだろう。
一日の中で一番高くから降り注ぐ陽の光に負けない友の笑顔に何となく思う。
もしかしたらこの明るさが差なのかもしれない。
人見知りを拗らせて他者との関わりを遮断するのが癖になった私と楓との違い。
笑顔はイコール他者とのコミュニケーションだ。
それをこれだけ発揮できるからこそ、楓には私よりも広い交友関係が築けているのかもしれない。