あなたが居なくなった日。
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その帰り道、急遽開かれた作戦会議の場で私は大いに荒ぶった。
「楓!どうしよう!」
「どうどう。ひとまずおちつけ?」
いまにも泣きだしそうな私に優しい友は熱々のパイを差し出してくれる。
「ありがとう」
頭は大混乱パニック中にも拘らず香ってくるチョコの匂いと温かそうな湯気に私の手はそろそろと伸びる。
厚紙で覆われたパイを一口食べればとろとろのチョコが口いっぱいに広がって。
「ど?美味しい?」
広がっているはずなのに。