あなたが居なくなった日。
「だってさぁ。
そもそも僕は音を作るのは好きだけど意味なんて込めてないから書き手の気持ちなんて微塵もわからないんだよね。
っていうか何かを伝えたくて書いてるならもっと一発で分かるように書いて欲しいよ。
どうして読む側が解読しようとしなきゃいけないの?
っていうかこの問いを解けたところで何の役に立つのかな?」
読み取ることが相当苦手なのだろう。
新田くんは問題を解こうとしないばかりじゃ飽き足らず、問題そのものにいちゃもんをつけ始めている。
「仕方ないなぁ。
パクらないって約束するなら私の考えを教えてあげる」
「やったぁ!」