あなたが居なくなった日。
家にはピアノがあるし元々使用頻度は高くはなかった私だけど、それにプラス新田くんとの放課後でここ数ヶ月練習室を自主的に借りることはなくなっていた。
でもそれだっておかしな話なのだ。
新田くんと使うから何?
だってそうでしょ?
二人で使うんだから私が鍵を開けたっていいのだ。
むしろどちらか一人がって言う状況は少し変なくらい。
でもそうだったんだ。
新田くんはいつだってこの練習室を開けて待っていてくれた。
私がどれだけ急いでもいつだってここに新田くんはいた。