あなたが居なくなった日。

こうなって来ると今日は新田くんが来なくて良かったのかもしれない、と。

一人だったからピアノを弾いていてもなんだかそれ程楽しくなくて、だからこの時間に帰ってきた。

お母さんは『思ったより早かったのね』と言ったけど。

新田くんがいたらもう少し遅くなっていただろう。

「やっぱり誰かと食べるっていいわねぇ」

「朝も一緒に食べたよ?」

「そうだけど、ほら。お昼って基本一人で食べるから。

今日はみっちゃんのことを朝見送ってるから余計に実感しちゃった。

大切な人との食事っていいなぁって。ね?」

そうか。

そう言われればそうかもしれない。
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