あなたが居なくなった日。

「だってさ、何も別に永遠に会えない場所にいるわけじゃないんだよ?

三咲と新田くんはすぐに会える距離にいるじゃん。

同じ学校っていう利点をいまこそ生かすべきじゃない?」

む、無理……。

他クラスを訪ねるなんて、それも特進クラスなのに。

「ちゃんと言葉を交わすって決めたんでしょ?」

そんなことしたら、きっと学年中の噂になる。

怖い。

「まずは会わないことには言葉だって交わせないよ?」

でも……。

「行ってみる……」
< 357 / 425 >

この作品をシェア

pagetop