あなたが居なくなった日。
「早く暖かくならないかなぁ」
「もうじきだよ。後一月もすれば暖かくなるよ。そしたら夏だよ。
私は夏の方が嫌だ。
暑苦しいし汗はかくしプールなんて入らされるし。後アレ。
セミ爆弾。私、アレ苦手。本当に無理。
どうしてあいつらって狭い道とかドアの前とか避けようのない場所にいるんだろ」
楓はよく喋る。
いまは冬なのに、もう夏の話なんてしている。
「その頃には高校生活も半分を経過してるんだよね。
なんか、そう考えると三年間ってめちゃくちゃ短くない?」