あなたが居なくなった日。
人見知りなのに。
普段は空気のような存在なのに。
たった四人にとは言えこう言った注目のされ方はなかなかにキツイ。
「うるさい」
白い視線を浴びる私に親友である楓は助けを出すどころかトドメを刺してくる。
「だって……だって……」
「仕方ないでしょ。
無理なものは無理だし分からないものは分からないの」
「そんなぁ」
落胆しつつも思う。
逆の立場だったとして、私が楓でも同じ反応しかできないだろう。