旦那様は溺愛至上主義~一途な御曹司に愛でられてます~

 *

 柔らかな光が窓のカーテンを染め始めた頃に目を覚ました。枕元に置いてあった携帯電話で、時刻が六時十三分だと確認する。

 仕事のある平日は六時半にアラームをセットしてある。

 いつもより早く起きちゃったなぁ。

 二度寝しようと目をつぶってみたものの、眠気はやってこない。諦めて上半身を起こした。

 自室のある二階から階段を下りて一階の洗面所へ向かう。リビングからは微かにテレビの音が聞こえてきた。

 身支度を整えてからリビングへ入ると、味噌汁の香ばしい匂いが鼻腔を刺激する。

 キッチンに立つエプロン姿の叔母さんを見つけて声をかける。

「おはよう」

「おはよう。食べる?」

「食べる」

 短い会話を済ませ、食器棚から器を取り出してご飯をよそう。その間に叔母さんは、納豆と味噌汁の入った器をテーブルに並べてくれた。私の朝ご飯はいつもこれと決まっている。

 シンクには食器が積まれていたので、叔母さんはもう食事を済ませたのだろう。
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