荊ノ彼
「そんなのただの噂だ。心配しなくていいと思う。」

「おやおや?さわっちは信じてない感じですかぁ?」

「当たり前だろ」

「えっどうしてですか?」

「そもそもその話が本当ならそんな噂が出る方がおかしいだろ。被害者は全員1人でいたのになんで時間とか血を吸う様子とかがわかるんだよ。」

「なるほど…。紅さんが言われていることも一理ありますね。」

「そんなの…見てた人がたまたま居たのかもよ?」

「いや、それならその吸血鬼の格好とか顔とかも広まってるはずだ。」

「ゔ…」

「まぁ要するに怖がる必要ないよ。」

「そーだよねー。噂とか都市伝説ってほとんど作り話だもんねー。」

綾瀬が明らかに落胆する。それから程なくして1つ目の駅に着くアナウンスが響いた。

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