*・。ALICE。・*
あわてて追いかけようとしたけど
もうアミは廊下を曲がって
見えなくなっていた。
「ったく、いっつもこうなんだから・・・」
こういうことはよくあることだ。
だからというわけではないけど
結構慣れている。
だけどこうも一方的だと・・・
ため息をつかずにはいられない。
あらためて―リク君―を見てみた。
確かにかっこいいけど
好きには到底なれそうもない。
アミはあんなやつのどこがいいのだろう?
ただのガキにあんなにも
顔を真っ赤にして…
そんな魅力があるように思えないのは
あたしだけなんだろうか?