双子の弟と幼なじみ
『何あいつ。キモ』
コンコンコン




「みゆ」




家、自分の部屋。


僕は1人で勉強しようとして机に向かった。


週末、特に予定もなくて、最近サボりがちだった勉強をたまにはち
ゃんとしようと思って、ワークを開いたところだった。


みぃが僕の部屋のドアをノックしたのは。




メガネを外して、ドアの隙間からみぃを見る。




「どうしたの?」




みぃが僕の部屋を覗いて、むすっとした顔をしている。




「…暇。かまって?」




なんて可愛いお願いなんですか。




うわ、どうしよ。なやむんだけど。


勉強もしなきゃだし…。




「…ワークだけ終わらせるから待ってて?」


「ん、わかった」




そう言ってみぃは何のためらいもなく僕の部屋に入るとベットに転がる。




まぁ、中学の頃から変わらない。


休みの日、突然現れては僕のベッドに転がって、僕の部屋にある本を読み漁る。


だからこれに関しては慣れた。
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