一期一会
「ありがとう」
「いーえ」
アツヒロ君にお礼を伝えながらスマホを返すと思った。
あ。電話代、払わなきゃ悪いよね。
そう思った私は鞄の中で財布を開く。
「はい、電話代。百円で良いかな?」
そこから百円玉を取り出すとアツヒロ君に差し出した。
するとアツヒロ君はその百円玉を見て少し驚いた顔を見せる。
「いらねぇよ」
受け取りを拒否。
「私が気持ち悪いもん」
アンタに貸しなんて作りたくない。
「しまっとけ」
むむむ。
受け取る気ないわね……あ、
「じゃあ喉渇いてる?」
今は夜だが真夏の蒸し暑い野外で一時間位、花火を見ていた。
絶対喉が渇いて来た筈。
というか私も喉渇いたもん。
「そう言われると渇いた」
「待ってて」
そう言うと私は立ち上がり辺りを見渡した。
すぐに十メートル先に探し物の自販機を見つけるとそこへ向かって走り出す。
アツヒロ君は炭酸で良いかな?
男の子好きな人多いし。
蒸し暑いとスカッとしたくなるよね。
走り出す前に聞けば良かったな。
嫌いって言われた時用にお茶も買おう。
成実ちゃんとわけっこも出来るし。
「いーえ」
アツヒロ君にお礼を伝えながらスマホを返すと思った。
あ。電話代、払わなきゃ悪いよね。
そう思った私は鞄の中で財布を開く。
「はい、電話代。百円で良いかな?」
そこから百円玉を取り出すとアツヒロ君に差し出した。
するとアツヒロ君はその百円玉を見て少し驚いた顔を見せる。
「いらねぇよ」
受け取りを拒否。
「私が気持ち悪いもん」
アンタに貸しなんて作りたくない。
「しまっとけ」
むむむ。
受け取る気ないわね……あ、
「じゃあ喉渇いてる?」
今は夜だが真夏の蒸し暑い野外で一時間位、花火を見ていた。
絶対喉が渇いて来た筈。
というか私も喉渇いたもん。
「そう言われると渇いた」
「待ってて」
そう言うと私は立ち上がり辺りを見渡した。
すぐに十メートル先に探し物の自販機を見つけるとそこへ向かって走り出す。
アツヒロ君は炭酸で良いかな?
男の子好きな人多いし。
蒸し暑いとスカッとしたくなるよね。
走り出す前に聞けば良かったな。
嫌いって言われた時用にお茶も買おう。
成実ちゃんとわけっこも出来るし。