ようこそ、恋愛指南部へ!
「てっきり俺様専用チェア!とかあったりするのかと思った……」
「いや、今はパソコン使うからな。コンセント近いほうがいい。
ちなみに俺様専用チェアは向こうにあるぜ」
「心の中読むのやめてもらえます!?」
「思いっきり声に出てたからな、聞きたくて聞いたわけじゃねぇ」
な、何ですと……
意外と侮れないな、この男。
というか、さっきからキーボードをカタカタ叩いて何やってるんだろう。
こっそり覗いてみようかな……
そう思い首を右に傾けたが、暴君にギロリと睨まれてしまう。
「バーカ。人のこと気にしてねぇで、さっさと勉強しろ。
俺の彼女が赤点なんて恥だからな、死ぬ気でやれ」
「……ハイ」
「わからねぇ問題があったら聞け。それ以外で話しかけてくんな」
あれ……
世間一般の彼女ってこんな扱いなんですかね。
質問以外で話しかけるなって、もう鬼か何かでは……