ようこそ、恋愛指南部へ!

恋愛指南部がある学校もそこまで多くはない上に、
そのコンテストの出場権を獲得できるのもごく一部の高校生だけというもの。


「だから今は、部長は恋愛指南を軽い依頼だけ受けるようにしていて、コンテストに集中したいって言ってたんだ」

「そ、そうなんだ……」


そう言えば昨日何か言ってた気がする。

俺は忙しい身だから…みたいな。

じゃあ、何でアズからの依頼を受けたの?

恋愛指南の度合いが分からないけど……私は軽い依頼ってことなのかな。

でも卒業までって言ってたし……何だかよく分からないな。


「……っとまぁ、話はこれくらいにして勉強しようぜ。オレ、マジでアホだから期末やばいんだよな」

「私もそんなに頭良くないよ」

この間の中間テストは300人中142位っていうほんとにど真ん中みたいな順位だったし……


再び右側をチラッと見る。

キーボードを叩くペースは少し遅くなっていて、パソコンの画面を恐ろしい勢いで睨んでいる。

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