覚悟はいいか!【完結しました】




俺が悟の話を納得していると隆也はじーっと見据えて言葉を溢した


「例え、美幸が許してくれても………優が………」


そう言うと大きい溜め息を吐いてまた、項垂れた


「は?でも、優だって美幸ちゃんが許せば無理強いはしないだろ?」

「誠さん………優をなめすぎ」

「え?」

「俺は一番にはなれないんです
美幸は俺より優を
優は誠さんより美幸を優先します
覚悟しといた方が良いですよ」


そんな大層な…………と思ったが隆也の真剣な眼差しに何も言えない
いや、俺だってわかってるよ?
優が美幸ちゃんを大事にしてるの
友達や周りの人を凄く大事にする
きっと、俺の最大のライバルは美幸ちゃんだってわかってるよ?

でも、だからって…………
自分とは関係ないカップルの事まで


「俺が美幸と付き合えたのは優のおかげです
優が美幸に………意地っ張りな美幸を解してくれたんです
はっきり言います
優が美幸に"別れろ"って言えば…………美幸は別れます」

「え、まさか…………」

「逆を言うと…………」


隆也の目がキラッと光ったと思ったのたは
俺がビビってるからか………
ゴクッと唾液を呑み込んだ


「この先、美幸が優に"別れろ"と言えば…………
優はぜったい!別れます…………」


たぶん効果音で言えば、ガーン
マジで?
あの二人の絆に恐怖を感じる


「だから、誠さん!
優への説得!一緒にお願いします!」


隆也、マジでお前何やらかした?


無いとは思うが俺達にまで飛び火した日にはお前ぶっ飛ばすからな!!




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