略奪"純"愛 『泣かすなら俺がもらう』

「くくっ
結、顔、赤いぞ？
ほんと、かわいいんだから。」

結は、ますます頬を染めて、俺の胸に寄りかかって、顔を隠した。


俺たちは、仲良く動物を見て回り、仲良く帰宅した。

帰宅後、俺は言った。

「結、明日、ドライブ行かないか？」

「いいけど、どこへ？」

「浜松。」

「え！？」

「俺のせいで、結を苦しめたし、結の
ご両親にもたくさん心配かけたと思う。
だから、きちんと挨拶したい。
ダメかな？」

結はブンブンと首を横に振った。

「ありがとう。嬉しいよ。
両親の都合も聞いてみるね。」

早すぎるかとも思ったが、結は素直にその場で電話をしてくれた。

緊張しながら、結が電話する姿を見守る。

「お母さん？ 結だけど。
天が挨拶したいって言ってるんだけど、
明日、連れて帰ってもいい？

ーーー

分かった。
時間はまた連絡するね。

ーーー

そうなの？

ーーー

うん。
じゃあ、また明日ね。」